インフルエンザに似たエボラ熱の発症と妊婦の対応

エボラ熱はエボラ出血熱とも言われ、主にアフリカを中心に流行することが多い感染症です。エボラ熱はエボラウイルスにより感染していきますが、エボラ熱の症状はインフルエンザとよく似ています。38度を超える急な発熱、ひどい倦怠感の他、筋肉痛や頭痛、喉の痛みが出てきます。インフルエンザと違う点は消化器官にも影響が出て、下痢やおう吐、ひどくなると下血や吐血といった症状が出ます。致死率も高く、50%ほどとなっています。
エボラ熱の感染経路は主に唾液等の体液や血液に触れることで感染します。ウイルスの力が強いため、注射針を防護服や手袋をせず触れただけで感染します。飛沫感染はしませんが、空気による感染が疑われる事例も出ています。
インフルエンザの場合、症状が出るとタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬が処方されます。エボラ熱の症状が出た場合の対処法は現在のところ安静にし、脱水症状にならないよう全身の管理をする、輸液などの管理をするといった対処療法しかありません。ですが、感染したフランス人看護師に「アビガン」という薬を投与したところ治癒したという事例があります。そのため、アビガンが注目されるようになりました。
アビガンはウイルスの増殖を抑える働きがあり、遺伝子複製を阻害します。富士フィルムの傘下である富山化学工業が開発した薬でインフルエンザにも利用できます。
ただし、妊婦に対して注意する点があります。動物実験の段階において奇形性が確認されているため、妊婦には使用できません。また、妊娠の可能性のある女性にも投与はできない仕組みになっています。男女をとわず投与期間中や投与終了7日間は避妊をしなくてはなりません。
なおインフルエンザで使用するタミフルは妊婦にも使う事ができます。

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